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浮気相談広場

パートナー(夫・妻・恋人など)の浮気をもうしないを信じる?

彼の携帯電話と家を探ってしまう…

 付き合っている彼の浮気や二股を疑ったことはありますか? もしあるなら、そのとき彼の携帯電話を見たり、彼の部屋を調べたりしませんでしたか?

 浮気や二股などを疑い、不安が大きくなれば、いてもたってもいられないでしょう。しかし、携帯電話を見てもロックがかかっていたり、部屋に行っても確固たる証拠を見つけられなかったり、必ずしも疑いが晴れるとは限りません。それどころか、アドレス帳の女性名を見るなどで、ますます疑心暗鬼になることも多いものです。

 相談者の美樹さん(仮名、39歳)も、交際4か月の彼(42歳)を疑う気持ちが日増しに大きくなり、携帯電話を見てしまったようです。


 美樹さん「付き合い始めのころから、1~2週間に1回くらいしか会えなかったんですよ。休日に何をしているのかもハッキリ言わない人なので、最近は『浮気でもしているんじゃないか』と疑うようになって……悩んだあげく、彼の携帯電話を見てしまいました」

 木村「何か見つかりましたか?」

 美樹さん「浮気の証拠になるようなものはありませんでした。ただ、女性とのメールや、楽しそうな飲み会の写真がたくさんあったんですよ。単なる女友達のような気がしますが……それはそれでショックです」

 木村「相手の携帯電話を見ると、何かしら見なくてもいいものが見つかってしまうものですからね。結局、気持ちは晴れなかったのではないですか?」

 美樹さん「だからその後、彼の家に行ったとき、『女物を隠してないか』とか、内緒でいろいろ調べてしまったんですよ。でも、これというものは見つからなくて少し安心していたら、ある日一緒にいるとき、彼の携帯電話にメールが届いたんです。何か態度があやしい気がしたので、『ちょっと見せて』と携帯電話を奪って見たら……『今度の週末はどこへ連れてってくれるの?』と書いてあって」

 木村「それは決定的な証拠ですね」

 美樹さん「最初はごまかしましたが、追及したら浮気を認めたんですよ。『ごめん。ただの浮気だから』とか、『美樹を失いたくない』とか、とにかく謝ったので、嫌だったけどガマンしました。もともと私が好きで付き合い始めたし、『私がガマンすればいいかな』って」

 木村「ただ、その後『本当に浮気相手と別れたのかな?』と疑ってしまいませんか?」

 美樹さん「そうですね。でも彼は『信用してほしい』と言うだけで、相変わらず会える日は少ないし、メールもしてくれないんですよ。だから疑いが消えなくて、週末に電話したり、会えないことの不満をぶつけたり、彼の携帯電話をまた見ようとしたり……その度にケンカしてしまいます」

 木村「美樹さんがそういう行動を取ってしまうのも仕方ないと思います。付き合いが短いこと、会える日が少ないこと、誰かとよくメールをしていること、女性たちと遊んでいることを踏まえると、安心できないのが普通ですから。彼のことを信用して待てるほど、優しくされていないことを自覚してください」

 美樹さん「私も正直言うと、それを認めるのが怖くて、見て見ぬフリをしていたところがあります。ただ、『それじゃダメだ』と思って相談しに来たんですよ」

 木村「では、もう答えは出ていますね。これ以上今の状態を続けても、携帯電話や家を探ったり、お互いに嫌な思いをするだけです。美樹さんからハッキリとした話し合いの場を持ちましょう。大切なのは、『正直な気持ちを伝え、聞きたいことは全て聞くこと』『どんな事実が出てきても、最後まで穏やかに話すこと』『“別れる”という選択肢も頭に入れておくこと』の3点です」

 美樹さん「別れも視野に入れなきゃいけないんですね……」

 木村「そのくらいでなければ、またはぐらかされたり、逆ギレされたり、同じことの繰り返しです。これまでお二人の関係は、“美樹さんが彼のペースに合わせている”、あるいは、“美樹さんのホレた弱みに彼が甘えている”ことで成立してきました。今後のためには、これを変えなければいけません」

 美樹さん「彼のペースとか、ホレた弱みとかは、まさにその通りですね」

 木村「まずは、“浮気や二股を疑ってしまう”という今の悩みを解消するために、真実を知りましょう。別れという最悪のケースも考えておくのは、それくらいでなければ、中途半端なまま彼を許してしまう可能性があるからです。ここは頑張りどころなので、心を決めましょう」

 美樹さん「わかりました。頑張ってみます」

 ――この日のコンサルは、時間切れで終了。美樹さんは、彼と話し合いの場を持つことを決めたものの、まだ覚悟を決め切れていませんでした。

浮気や二股の事実より大切なこと
 ――コンサルから2日後、彼との話し合いを控えた美樹さんから電話がかかってきました。

 美樹さん「もし彼がまた浮気していたり、他の女性がいたり、何かあったら別れた方がいいですよね?」

 木村「それは私ではなく、美樹さんご自身で考えることですよ。ただ、先日伝えたように、『どうせ別れられない』『やっぱり別れるのは無理』とは思わないようにしてください。それでは、話し合いの意味がないですから」

 美樹さん「わかりました。でも、よく考えたら、彼から何を聞けたら完全に疑惑が晴れるのか、よくわからないんですよ……」

 木村「それも美樹さん次第です。たとえば、携帯電話をすべて見せてもらえば納得できるのか? 週末は必ず一緒に過ごす、あるいは、どちらかの家に泊まるようにすれば信用できるのか? もっと言えば、一緒に住む、結婚の時期を決めなければ無理なのか?」

 美樹さん「結婚なんて話を出したら、彼が引いてしまいませんか?」

 木村「そうかもしれないし、違うかもしれないし、彼に聞いてみなければわかりません。ただ、美樹さんの立場で考えると、一度浮気をされたわけですから、将来の話などの“安心できる落としどころ”がなければ、不安を抱えたままの付き合いが続くだけのような気もしますが」

 美樹さん「それはそうかもしれません。もう一度しっかり考えてみます」

 木村「最後にひとつ。もし彼への疑いが晴れたのであれば、それ以上は何も言わないようにしてください。特にこれまで穏やかだった美樹さんのようなタイプが怒りっぽくなると、彼の心は遠ざかる一方ですから。もし『もう少し会いたい』『将来のことも考えたい』などの希望があれば、やさしく伝えた方が聞き入れられやすいものです」

 ――翌日、彼と話し合いの場を持った美樹さん。どのような決断を下したのでしょうか。

 美樹さん「まずはストレートに、『また浮気してない?』と聞いてみたんですよ。彼はやっぱり『信用して』とはぐらかそうとしたので、『じゃあ携帯電話見せて』と言いました。でも彼は『別に何もないから』と見せようとしなかったので、『見せられないなら、別れた方がいい。信用したいのにできないから』と真剣に言ったんですよ」

 木村「それでも見せてもらえなかったのではないですか?」

 美樹さん「そうなんですよ。内心すごく腹が立っていたけど、落ち着いて『本当に私と付き合っていくつもりはあるの?』『将来のことはどう考えているの?』と聞いてみたんですよ。そしたら、彼は『真剣に考えてるよ』と言うだけでした。こんな返事に意味がないと思ったので、『じゃあ結婚する気はあるの?』と聞いたら、『そりゃあるよ』とだけ。『いつくらい?』と聞いたら『それはわからないけど』とだけ言うんです。もうガッカリでしたね」

 木村「浮気や二股の疑惑は晴れず、将来についての返事もあいまい。彼のそんな言葉を聞いて何か決断できたのでしょうか?」

 美樹さん「浮気か二股かはわからないけど、たぶん彼はクロだと思います。でも、それ以上に『私のことを大事にしてくれないんだな』ということが身に染みました……。やっぱり自分の気持ちをごまかして、相手のペースに合わせていてはダメですね。今回のことは、すごく勉強になりました。彼とは別れて新しい出会いを探そうと思います」

 木村「頑張ってお話されたと思いますし、よくご決断なさったと思います。話をあいまいなままにせず、美樹さんご自身が納得して終わらせられたのであれば、前向きな気持ちで次の恋に進んでいけるでしょう」

 ――それから約2か月後、美樹さんからある報告のメールが届きました。

 美樹さん「友人が彼と恋人らしい女性が歩いているところを見たそうです。でも、『やっぱり二股だったのか……』と落ち込む気持ちは全然なくて、『やっぱり別れてよかった』と思えるんですよ。私は出会いの場に顔を出し始めましたし、元気にやっています!」


 今回のテーマは、彼の浮気・二股疑惑と、対処の仕方。

 美樹さんのように、彼に強い疑惑を抱くと、携帯電話を見たり、部屋を物色したり、あるいは、彼を尾行したり、探偵を雇う人もいます。

 疑いが強く、“前科”があるときほど、そういう行動をとりがちですが、必ずしも証拠が出てくるとは限りません。そのときに大切なのは、「彼から何を聞ければ、何をしてもらえたら、納得して付き合っていけるか?」ということ。

 安心できるまで話を聞く。携帯電話を全て見せてもらう。週末は必ず一緒に過ごす。どちらかの家に泊まる。一緒に住む。結婚の時期を決めるなど、基準は人それぞれですが、それを聞いた彼が、「どんな態度を取るのか?」「素直に受け入れようとするか?」も、しっかり見ておきましょう。

 また、彼と話し合うときは、以下の5点を心がけてください。

・正直な気持ちを伝え、聞きたいことはすべて聞く
・どんな事実が出てきても、最後まで穏やかに話す
・“別れる”という選択肢も頭に入れておく
・「ただの浮気だから」「失いたくない」などと謝られても引き下がらない
・ホレた弱みから、「私がガマンすればいいか」と妥協しない

 実際、彼から聞きたいのは、浮気や二股の有無だけでなく、「自分をどのくらい大事に思っているか?」。美樹さんは、まだ彼のことが好きでしたが、大事にされていないことを実感したので、別れを選んだのです。

 これらの行動を取らないと、疑惑はあいまいなままで、彼のホンネも引き出せません。さらに、浮気どころか、2番目の女にされてしまう危険性もあるだけに注意しましょう。

 ただし、彼を許した、あるいは、疑惑が晴れたのであれば、その後は気持ちをしっかり切り替えること。よい関係を築くために、彼を信じるところから始め直しましょう。
(YOMIURIONLINEより引用)

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